ナイロン製漁網はリサイクルが比較的容易なため、循環サイクルの構築を実現していました。一方、ポリエステル製の漁網は、リサイクル技術や再生樹脂を用いた製品化において難易度が高く、コストが多く掛かり、リサイクルの仕組みづくりに課題がありました。
このような状況下、帝人株式会社を中心として、使用済みポリエステル漁網を回収してリサイクルを行う「Re:ism(リズム)プロジェクト」を2021年からスタートしました。当社を含む樹脂加工会社など5社(現在は7社)のタッグにより、食器やトレーといった樹脂製品などの試作品の開発に着手。当社は使用済み廃漁網を回収するシステムづくりを担当。この仕組みが確立することで、使用済み漁網の埋立地廃棄課題などを解決する一つの手段となります。
このRe:ismプロジェクトで生産した再生樹脂を使用した製品を販売することで、環境負荷低減や脱炭素社会に貢献しています。使われなくなったものの価値を作り替えることで高めるアップサイクルを行い、食器やトレーといった樹脂製品から、バッグ、断熱材などの繊維製品に至るまで多彩な商品を展開しています。
↑クリックで拡大