仕事を知る

職人たちの手から生まれる、
最上の品質
仕事を知る

貴重な人材
「網大工」の仕事。

※「網大工」とは伝統的技術を持つ
漁網製造スタッフ(職人さん)のこと

どんな網を
つくっているの?

私たち、漁法開発がつくっているのは、海外まき網漁で使う網。全長2.1km、重さはなんと70トンにもなります。そんな大きな網、どうやって作っているのでしょうか?
網の網地製造は、グループ会社の木下製網株式会社で行っています。無結節の(結び目のない)網の製造技術で業界をリードする会社です。木下製網の高品質の網を使って、当社熟練の製造スタッフたちが手作業で大きな網に仕立ていきます。大きな網の上部には浮子(あば)と呼ばれる浮きとロープを取り付け、下部にはおもりとなるチェーンを取り付け、海に投入した際に網がきれいに開くようにします。

仕立技術の継承

魚の獲れ高に直結する、漁網の品質。網には非常に大きな力がかかるため(時には200トンもの魚をとらえ、引き上げるのです!)、何より丈夫に仕立てることが求められます。網を専門に仕立てる職人は「網大工」と呼ばれ、その匠の技とともに大事にされてきました。今では漁業に携わる人口が減っていることから、仕立職人はさらに貴重な存在となっています。日本の漁業を守るため、熟練の「網大工」の技を次の世代に受け継ぎたい。漁業の世界でなくてはならない職人を育てるため、会社をあげて伝統の技を保護しています。
また、製造と同じくらい大事にしているのがメンテナンス。大量の魚を捕獲する網には大きな力がかかります。また、長期間繰り返し使用されるため、それに耐えられるようにメンテナンスをするのも、職人技の見せ処。職人仕立の漁網は定期的に補修をすることで、長期間の使用にも耐えるのです。

網地製造の最先端技術と、職人の伝統的仕立技法でつくるまき網は、世界一ユニークな網。私たちがメンテナンスを行うことで、20年現役で使用されます。他に類を見ない特殊製法による、専門職の私たちしか扱えないこの網は、例えて言うなら伊勢神宮の宮大工の仕事と同じ。唯一無二の技術で20年に一度の式年遷宮を支える宮大工のように、私たちも継承し続けた技術を磨き、最上のまき網を漁業者に届けています。

環境技術で最先端、
日本のまき網

私たちのつくるまき網は、無結節の網地を使用して仕立ていることから、海外勢に比べてはるかに軽量かつ高強度。軽いので、船の燃料消費量を抑えることが出来るほか、船体の重心が安定するので安全な航行ができます。また船員さんにとっても軽くて扱いやすいため、漁をするときの重労働の軽減に役立っています。そして強度が高く耐久性があることから、簡単に新しいものに交換することなく、大切に長期間使用されます。こうした漁網製造の立場からの環境負荷低減の取り組みは、日本が最先端。私たちのまき網は、漁具として高品質なだけでなく、人と環境にもやさしい網なのです。

  • 海外のまき網
  • 日本(漁法開発)のまき網

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